ヘアスタイリストのニーズに応えるハイクオリティの『ジョーウェル・シザーズ』。あらゆるカッティング・テクニックに対応できる、プロフェッショナル専用の最高級シザーズです。
細くて柔らかい髪質はペタンコになりがち。そんな場合は、セニングを内部に入れて毛量調整をしながら短い毛を作り、表面を持ち上げるように浮遊感を与えます。また、セニングの入れ方でフォルムに丸みを与え、ボリューム感を表現します。
リピートするカットの秘密!
Before(カウンセリング)
ペタンコになりやすい軟毛にボリューム感を与える!
毛量が少なく軟毛で細い髪質です。ペタンコになりやすいので、セニングカットで浮遊感を与えて、フォルムを整えながらボリュームアップを試みます。
Stylist Advice
2種類のセニングでフォルムにくびれ感を与える
今回の取材はXel-Haの皆様にご協力・監修をいただきました!
ベース作りはチョップカットでアウトラインをぼかし、さらにパネルの毛先を扇状に指で広げてレイヤーカットをします。こうすることで、柔らかい質感が生まれます。また、ドライカットではミドルセクションにルーツセニングを入れて量感を調節してレイヤーセニングを。トップはグラデーションセニングで毛先の軽さと表情を作りながら全体のフォルムにくびれ感を与えます。こうすることで丸みのシルエットが出来上がり、カットをしながらもボリューム感のあるなめらかなフォルムが生まれます。
Technique Process
1.ベースカット。ベースカット用シザーズでアウトラインをカット。チョップカットでラインをぼかす。
2.トップのカット。センターライン上でローレイヤーを入れガイドにする。毛先を上に持ち上げて扇状に広げ柔らかいラインにする。バック全体を放射線状にパネルを展開する。
3.トップとアウトラインをレイヤーでつなげる。トップと同様に、毛先をねじるようにして持ち上げて扇状に広げてチョプカットで柔らかい質感にする。
4.サイドもバックと同様にカット。ただし、軟毛なのでソフトテンションでカットし、やや前上がりのラインにする。レイヤーはあまり入れすぎない。
5.前髪のカット。ドライになった時の髪の伸縮率を計算して、ウェットカットでは目にかかるくらいに長めにカットする。ラインはやや丸みを出す。ベースカットの終了。
6.ドライカット。カーブ笹刃シザーズを使って、フェイスラインの髪をスライドカット。毛先のコーナーを少し削る。
7.バックの毛量調整。セニングシザーズの刃先を使って、アンダーセクションの毛先の量感を少し削る。
8.ミドルセクションは、毛先を細かくセニングして根元をルーツセニング。内部の量感調整を行う。
9.さらにミドルセクションのパネルの上部にレイヤーセニングを入れる。刃元を使い、毛先の量感をチェックしながら毛先が動きやすいようにカットする。
10.トップの髪はパネルの下部にグラデーションセニングを入れる。内部の量感を取りながら毛先にニュアンスを出す。表面の毛はカットしないように注意。
11.サイドも同様にアンダーセクションの毛先を刃先でセニングした後、トップの下部のみにグラデーションセニングを入れる。
12.前髪はお客さまの好みに合わせて長さを調整。刃元を使ってパネルの中間付近から量感を削り、刃先を使って毛先を微調整する。
13.カット終了。この後、アイロンでカールを作りスタイリングする。